色彩

Color in Onomichi

遥か中国山地に湧き立つ
霧の海は

なだらかな山肌を
滑るように流れ
海を幻想的に染めていく

夕刻に迫る紫紺の空

浮かび上がる白亜の壁は
思いもつかない色に滲む

明けゆく空はグラデーションの海に
浮かぶ島影を映す

静かの海に浮かぶ街灯りが
紺と金の世界を創り上げる

桜、山、海、街、島影
一つをとれば他愛もない名前
尾道という枕詞が全てを変えた

これは色彩に溢れた小さな港町の瞬間

愛宕山 西国寺
圓鍔勝三彫刻美術館
干汐
千光寺公園の展望台より
駅前桟橋と尾道水道
立花沖稜線