凛とした空気が刺さり
見下ろす頂
遥かまで抜ける景色

長い夜が明けた朝は
これから日毎短くなる夜を祝うように
陽光の銀で眼下を
染め上げていく

この国の言う二十二番目の季節は
年の瀬と年始の準備に
忙殺される時期

街の目覚めは
今日を境に少しずつ早くなり
舞い始める小雪
白い息

尾道千光寺から見た
冬至の朝

Photographer : Koji Murakami

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